Home|ストレスはお肌の大敵


    ■■■ 自律神経と内分泌 ■■■ 

今や、ストレスを感じない人は、いないのではないか、といわれるほどストレスは、私たちになじみが深くなってしまいました。そうした意味から、ストレスは、現代病の1つであるといっても過言ではないでしょう。
しかも、ストレスは、確実に素肌に影響を及ぼします。
例えば、精神の不安定はシミ・ニキビの原因ともなりますし、逆に恋をしている女性は、みるみるうちに美しくなってゆくことでもわかるでしょう。

自律神経

ストレスに関係する器官は、自律神経です。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、その中枢は脳にあります。
自律神経失調症とは、この交感神経と副交感神経の自動的なシステムが狂い出し、体内のバランスが取れなくなって様々変化を生じてくる一種の病気と考えられます。

1.交感神経と副交感神経
自律神経の中には、2種類の神経があり、互いに異なった働きをしています。そして、昼、夜とでは自律神経の働きも違ってきています。

交感神経 副交感神経
食欲
性欲
血管
血液PH
発汗
エネルギー
衰え
衰え
収縮
酸性化
少量
発散
活発
活発
拡張
アルカリ化
多量
蓄積

昼間に活発
夜間に活発

2.ストレス
仕事の悩み、会社での対人関係のイライラなどが気になって家に帰ってからもゆったりくつろげない状態の時や本能的な欲求が満たされない時などは、交感神経が活発に働き、副交感神経が弱まっていきます。こういう状態が長く続くことを『交感神経緊張型』と呼び、慢性的なアンバランス症状が現れてくるのです。
ストレスは内蔵機能はもちろん、体質、毛髪、皮膚等に直接影響してきます。極端にいえば、スキントラブルの悩みが、新たなスキントラブルを生じさせることすらあるのです。このように考えると、目に見えない小さな心の悩みが、私達の健康を脅かす存在となることが理解できると思います。

◎ストレスがたまると、体力低下を防ぐために身体の諸器官は以下のような攻撃体制をとります。
副腎皮質ホルモン分泌過剰
胸腺リンパ器官が萎縮
体温、血圧、血糖値の上昇
神経系の活動が活発になる

ホルモン

ホルモンは体内から分泌され、血液中に入り込み全身を循環して微量で特別な生理作用を営みます。また、『間脳の命令で自律神経が働き、脳ホルモンが分泌され脳下垂体を刺激して下垂体ホルモンを分泌』というように自律神経と密接なつながりを持っています。

1.下垂体ホルモン

ホルモンの中で中心となっているのが下垂体ホルモンです。刺激ホルモンを分泌する機能を持ち、この刺激ホルモンによって甲状腺、副腎皮質、性腺を刺激してその分泌を促す働きをします。
 ※ホルモンのフィードバックシステム
下垂体は他の分泌腺と密接な関係を持ち、体内に変化が生じると脳下垂体に命令を下して各刺激ホルモンを分泌し、個々のホルモンが正常な分泌を行ったとき、下垂体の刺激ホルモンは分泌をストップさせます。このような自動制御を『フィードバックシステム』といいます。ホルモン注射、ホルモンクリームは、このフィードバックシステムを狂わせてしまいます。お医者様からの指示がない限り、常用は避けるようにしましょう。

2.副腎皮質ホルモン

体の抵抗力をつけるホルモンであり性ホルモンと同様、経皮吸収されるホルモンです。また、副腎皮質からは7種類以上のホルモンが分泌されていますが、その主な働きは、
・ 抗炎作用→カブレ、カユミの防止
・ 性ホルモンの分泌
・ メラニン細胞のコントロール(不足するとシミになりやすい)
・ 体内の塩分調節
・ 蛋白を糖質に変化させる

副腎皮質からも性ホルモンが分泌されます。女性の場合、男性ホルモンは卵巣から分泌される量より副腎皮質からの方がより多く分泌されています。思春期に脂性肌でニキビが目立ち、乳房の発育が遅いのは卵巣機能が未熟で女性ホルモンよりも副腎皮質から分泌される男性ホルモンの方が多いことが原因となっています。

3.性ホルモン

性ホルモンには、女性ホルモン(卵巣ホルモン、黄体ホルモン)と男性ホルモンがあり、男女共この両ホルモンを分泌する能力を持っています。この性ホルモンは皮膚の表皮細胞の分裂・増殖を促進し、新陳代謝を正常にする、皮膚にとっては重要なホルモンです。

女性ホルモン&男性ホルモン

女性ホルモン
(エストロゲン)
男性ホルモン
(アンドロゲン)
皮下脂肪を蓄積
皮脂分泌抑制
きめ細やかな色白の肌を形成
血圧低下
毛髪の発育促進
卵子成熟作用
筋肉形成
皮脂分泌促進
きめの粗い色黒の肌を形成
血圧上昇
体毛の発育促進
精子形成作用

性ホルモンは、年令や体のリズムによって、バランスが左右されます。例えば、思春期の女性は、病的なニキビに悩まされることがありますが、これは男性ホルモンの影響を受けています。同じように、生理時にも肌は、男性ホルモンの影響をうけ脂っぽくなり、アンバランスになります。
それに対し、20代の恋をしている女性は、女性ホルモンの影響を受け美しいきめ細やかな肌をしています。また、40歳を越えるとやはり女性ホルモンの影響を受け、肌は大きく変化しはじめています。
この時期は、肌が、乾燥しやすくなり新陳代謝も低下します。また、肌の機能自体も低下し、小ジワ・タルミなども目立ち始めます。

4.メラニン細胞刺激ホルモン(MSH)

スキントラブルの中でも、解決するのに時間がかかるといわれているシミに関係しているホルモンです。これはメラニン色素をつくる細胞を刺激して、メラニン形成を促進させます。下垂体ホルモンや副腎皮質ホルモン等が正常に分泌され、ホルモンのフィードバックシステムが円滑に働いていれば、自然にMSHも正常なペースで働くわけです。
皮膚科医によるシミの治療法として副腎皮質ホルモンを使ったりするのはこの為なのです。

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